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花粉症の治療があまり効かない方へ

2022.03.22

今年は飛散開始は遅めでしたが、3月に入って症状が強くなっている方が多いようです。しかし一般的な治療薬である抗ヒスタミン薬は効き目の強さと、眠気の副作用の強さが比例しますので、ただ強い薬に変えれば良いわけではありません。

 

今までの治療で症状が十分取れていない方、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりが重症の方、しかもできるだけ眠気などの副作用を避けたい方にも、次のようにいろいろな方法があります。

 

①通常の抗ヒスタミン薬などに加えて抗ロイコトリエン薬を併用する。

 

②倍量服用して効果が認められている薬を使う。

 

③内服なら眠くなる薬も、添付薬(テープ)にすると効果は強いままで眠気が少なくなることがある。

 

④1日か2日、ステロイドを使って、症状をリセットする。

 

⑤最後の手段として、新薬の生物学的製剤ゾレアの皮下注射を行う。

 

その患者さんに合わせて治療を選べば、必ず有効な治療は見つかります。