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声帯結節

2018.05.11

小児の声がれの原因として一番多いのがこれです。声を無理に使いすぎて起きます。とくに炎症があるときに声を使いすぎるとできやすいようです。言ってみれば、手にできる豆のようなものですので、声を使わないようにすれば治ることが多いです。

大人でも保母さんや、幼稚園、小学校の先生などよく声を使う方にできることがありますが、子供で多くてしかも長引くのは、大きな声を出す男の子です。大人ではまれに手術が必要になることがありますが、元気な子に声の安静(声を出すな)というのは無理ですし、治らなくても幸いどんなに遅くても声変わりの時期を過ぎれば自然に治ることが多いので、子供の場合はあまり心配せずに様子を見ます。ただ、声がれが長引いたり重症だったりするお子さんは、確定診断をつけるために、一回は耳鼻咽喉科で内視鏡で声帯を見ておいた方がいいと思います。