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好酸球性副鼻腔炎の診断基準と難病指定

2020.12.31

好酸球性副鼻腔炎は難病に指定されています。当院は難病指定病院であり、院長は難病指定医なので、この病気で難病に認定されている方は、診察料の窓口負担分が、通常の3割から2割になるなどの助成があります。

 

ただし、全ての好酸球性副鼻腔炎の患者さんが難病に認定されるわけではありません。難病に認定されるのは、次の1)か2)の方だけです。

1)重症度分類で中等症以上
2)好酸球性中耳炎を合併している場合

 

<診断基準>
以下に示す点数(JESRECスコア)の合計が11点以上を示し、鼻茸組織中好酸球数(400倍視野)が70個以上存在した場合を確定診断とする。
 
•病側:両側       3点
•鼻茸あり     2点
•CTにて篩骨洞優位の陰影あり   2点
•末梢血好酸球(%)  2<  ≦5     4点
            5<  ≦10     8点
                         10<          10点 
 

<重症度分類>

右上の図と以下は、難病情報センターのサイトから引用したものです。

CT所見、末梢血好酸球率及び合併症の有無による指標で分類する。
 
A項目:①末梢血好酸球が5%以上
②CTにて篩骨洞優位の陰影が存在する。
B項目:   ①気管支喘息
②アスピリン不耐症
③NSAIDアレルギー
 
診断基準JESRECスコア11点以上であり、かつ
1.A項目陽性1項目以下+B項目合併なし:軽症
2.A項目ともに陽性+B項目合併なし or
A項目陽性1項目以下+B項目いずれかの合併あり:中等症
3.A項目ともに陽性+B項目いずれかの合併あり:重症

 

JESRECスコア11点以上というのは、症状から好酸球性副鼻腔炎を疑われる方の多くが満たすのですが、確定診断のための鼻茸組織中好酸球数(400倍視野)が70個以上というのが、なかなかクリアーできない場合があります。