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伝染性単核症(EBウイルス)

2018.06.15

思春期頃に多い、扁桃炎を起こす病気に、「伝染性単核症」があります。EBウイルスという誰でもかかるようなウイルスが原因ですが、初めての感染の時に重い症状が出ることがあります。普通の扁桃炎とは違う全体に汚い苔が付いているような所見が典型で、大抵の場合頸部(くび)のリンパ節が大きく腫れます。肝機能障害を伴うことが多く、血液検査で異型リンパ球という、特別なリンパ球が見られることも多いです。この病気は、重症化して入院が必要になることがありますので、血液検査を行ってしっかり診断することが必要です。