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副鼻腔炎と超音波検査

副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎

副鼻腔炎と超音波検査

副鼻腔炎は、鼻腔に続く空洞(上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞)に、細菌感染などにより起こる炎症です。たいていは風邪がきっかけになります。粘性あるいは膿性の鼻汁、鼻閉、後鼻漏、嗅覚障害といった鼻症状の他、痰の絡んだ咳も多いです。


急性副鼻腔炎では、頬や歯、あるいは前頭部に、痛みが出ることがあります。慢性副鼻腔炎でも、肩こりを伴う頭痛が起きることがあります。


副鼻腔炎は症状と鼻内所見である程度診断できますが、それだけだと直接副鼻腔を見ていないので間違った診断になることもあります。しかしレントゲンはできるだけ撮りたくありません。超音波検査は小さいお子さんにも繰り返し行うことができ、妊娠中の方でも行える安全な検査です。当院では日常の副鼻腔炎の診察に超音波検査を用いています。超音波検査は診察の一部として行いますので検査料は請求しません。

超音波検査とレントゲンの比較

幼小児の副鼻腔炎と大人の急性副鼻腔炎は、主として上顎洞に起きますので、超音波検査で十分診断できます。年長児や大人の慢性副鼻腔炎では、レントゲンが必要な場合もあります。

超音波

レントゲン

超音波検査 レントゲン
上顎洞
篩骨洞 x
前頭洞
骨の様子 X
放射線被曝 ◎なし 少量あり
検査時間 ◎リアルタイム 数分
検査場所 ◎どこでも可 レントゲン室
検査料(保険点数) 無料 287点

その他の検査

副鼻腔炎の診療における検査は超音波査を主体に行いますが、必要であれば次のような検査を行うこともあります。

副鼻腔入口部内視鏡検査

鼻の奥を正確に見ることが必要な場合には、内視鏡を用います。

高画質の電子スコープが標準ですが、小児では細い内視鏡を用います。その画像は必ず、画像あるいは動画としてファイリングシステムに記録し、患者さんや保護者の方にもお見せしながらご説明します。

鼻腔通気度検査

鼻腔通気度検査は、鼻づまりの程度を測定してグラフと数字で示すことができる検査です。

 

他の検査では鼻づまりの原因が見つからない時に有用です。

 

スパイロメトリーという喘息の診断などに用いる呼吸機能測定機に、鼻腔通気度検査用の測定装置を装着して行います。

嗅覚検査と嗅覚障害の治療

嗅覚障害の原因として一番多いのは副鼻腔炎です。複雑な味覚は嗅覚の助けがあって感じますので、嗅覚が鈍くなると味覚も弱く感じます。当院では、必要に応じて、オープンエッセンスという方法で、嗅覚検査を行っています。

 

副鼻腔炎による嗅覚障害は、副鼻腔炎の治療とステロイドの点鼻で、ほとんどの方が治ります。ただし、好酸球性副鼻腔炎という特殊な副鼻腔炎では、点鼻だけでは嗅覚は戻らないことが多いです。

ステロイド点鼻のための快適な姿勢(Kaiteki(快適) positon)

ステロイド点鼻の具体的な方法です。
嗅覚の細胞は鼻の中でも脳の直下である天井の方にしかありませんので、そこに点鼻薬を入れるために、以前はのけぞって頭を後ろに垂らす苦しい姿勢(懸垂頭位)での点鼻がすすめられることが多かったですが、当院ではもっと楽で効果的な以下のような姿勢で行うことをおすすめしています。
※QRコードをクリックもしくはQRコードリーダーで読み取ると、ドイツ語ですが動画で姿勢が確認できます。ご参考にしてください。
  • 1

    点鼻する側を上にして、横になります。

  • 2

    そのまま首を回して顔を30度上に向けます。

  • 3

    次に顎を30度上げ上側の鼻に数滴点鼻を行い、しばらくそのままでいます。

  • 4

    身体を起こすと薬がのどに落ちてくるので飲み込まずに口から出して、うがいをして薬を洗い流します。

  • 5

    反対側も同様に点鼻します。