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新しい花粉症治療 ゾレア

2021.02.23

体の中のIgE抗体に作用してアレルギー反応を抑える抗体製剤です。他の治療で抑えられない重症の花粉症が適応となります。

 

治療を受けるための条件

1 重症の花粉症であること。

2 アレルギーの血液検査(特異的IgE抗体検査:RAST等)でクラス3以上であること。

3 まず既存の治療を行い、効果が不十分であること。

4 もう一度血液検査が必要である(総IgE濃度と体重で、ゾレアの投与量が決まります。ただし、30~1500IU/mlの範囲内であることが必要です)

5 投与が確定してから注射薬を取り寄せるので、注射のための予約を行い、注射予約日には必ず受診していただくこと。

6 注射だけでなく、必ず飲み薬(抗ヒスタミン薬)も併用すること。

 

ゾレア投与の手順

①初診日

重症のアレルギーと診断され、舌下免疫療法などについても説明した上で、次回受診までの薬(1週間以上)を処方します。

 

②2回目の受診

前回の治療で効果不十分であり、ゾレアの投与を希望された場合、血液検査(総IgE濃度。過去に特異的IgE抗体検査が未施行であれば、それも合わせて行う)を行います。

 

③再診あるいは電話再診

数日後に再診あるいは電話をいただき、前回測定した総IgE濃度と体重から決定される投与量、投与期間*及び薬剤費をお知らせします。投与日を相談し、予約をしていただ来ます。

 

*投与期間も総IgE濃度と体重から決定され、4週間後の受診で良い場合と、必ず2週間後にもう1回注射する必要のある場合があります。

 

④予約した投与日に受診

ゾレアの注射を行います(原則として必ず受診してください)。2週間後に2回目の投与が必要な方は、その予約をしていただきます。

 

総IgE濃度と体重から決定される投与量。投与期間及び薬剤費については、以下のリンクを参考にしてください。

ゾレアの薬剤費(ノバルティス・ファーマのサイトより)